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自宅にも太陽光発電を導入したい 、という人が増えている。
その理由は「突然の停電に備えたい!」「自然エネルギーを使いたい!」「電気料金を節約したい !」など、さまざまだ。
けれども、 太陽光発電を自宅に導入するのは“タイヘン“ “メンドウ”と考えて躊躇している人もまだまだ多い。
たしかに、太陽光発電を新たに導入するには手間や時間、そしてお金がかかる。
具体的な方法を知らないと、敷居を高く感じてしまうかもしれない。
特に、すでに建っている家への導入をどうすればいいか、悩んでいる人は多いはずだ。
新築の家なら、施工を行う工務店や、販売を担当する不動産店に組み込みを依頼すればいい。
設計の段階から太 陽光発電を組み込んだプランを提案してくれる。
最近では最初から太陽光発電を標準装備している住宅だってある。
一方、建ててから何年も経過している家の場合、どこに相談すればいいかわからないことがある。
導入したいけど……という段階で止 まってしまうのだ。
実は、太陽光発電の導入は思ったよりも簡単だ。
専門の業者に、調査・設計か ら工事、申請手続きまですべてお任せで きたりもする。
ただ、何がどうなっているかを知らないと、思わぬトラブルに遭ってしまうかも。
全体の流れと注意点を 知っておくことは大切だ。
この記事では、自宅に太陽光発電を導 入する時の方法を紹介する。
今回は、導入の大まかな流れを3ステップに分け、それぞれのステップごとに「何が行われるのか」「注意すべき点はどこか 」を見ていこう。
第一段階は「検討から発注まで」
一口に太陽光発電 と言っても、パネル(モジュール)の種類や設置工法などは異なる。
自分の家に最適なのは、どのシステムなのか?
そして、どの業者に発注するのが適切か?
を、まず決めていこう。
具体的には、 次の【1】〜【4】の順に進めていく。
【1】販売店/工務店選び
最初は、重要なパートナーになってくれる業者選びから。
太陽光発電は、専門の知識と資格を持 つ業者に依頼して導入する。
業者には
(1)太陽光発電システムの販売店、
(2)工 務店、の2種類があり、それぞれ特徴を持っている。
(1)の販売店は、メーカーと 契約している代理店や、家電量販店などを指す。
実際の施工工事は、提携している工務店が請け負う。
中には複数メーカ ーの製品を取り扱っているところもあり 、製品を比較検討できるメリットがある 。
一方の(2)は、設置工事を専門にする業者だ。
住宅工事に関するプロなので、 設計や施工を安心して任せられるという メリットがある。
ただし、発電用パネル などを発注者自身が選んだり、工務店が導入経験のあるものに限られる……といった制約がつくこともある。
両者の特徴を知り、どちらに依頼するかを決めよう。
最初から一つに決めず、 販売店や工務店のWebサイトなどを見て 、気に入ったところに相談してみるのがいちばんだ。
【2】現地調査→【3】設計・提案
相談を受けた販売店や工務店が行う作業。
販売店/工務店は、現地調査を行った 上で、どんな方法で導入したらよいかを決めていく。
屋根の形状や住宅の種別などにより、施工方法や導入価格が違ってくる。
導入する場所はどこなのか、周辺環境による遮光などがないか、屋根の 角度と太陽光の角度は適切か……など、多数の項目について調査を行う。
現地調査に基づき、パネルや関連機器の設置場所、配線の取り回しなどの設計が行われる。
太陽光発電は、屋根にパネル(モジュール)を設置すればOKというわけではない。
接続箱、パワーコンディショナ、室内分電盤、電力量計など、いくつもの機器を組み合わせたシステムと して機能する。
組み合わせ方や設置場所を決め、最適と考えられるものを設計し ていくのが、この段階だ。
同時に工事なども含めた導入費用の見積書が作られて いく。
【4】販売店/工務店への発注
販売店/工務店から提出された見積書を検討した上で、業者と契約・発注を行う。
決して安価なものではないので、慎重に検討したい。
特に気をつけたいのは、 次の2点だ。
まず、「公称最大出力1kW当たりの導入費用」に注目。
システムの導入費用の総額をシステム全体の公称最大出力の数値で割ってみよう。
後述する補助金を申請する際、この1kWあたりの数字が重要な意味を持つ。
2011年8月現在、国(経済産業省)からの補助金を得るためには 、数字が「60万円以下(税抜)」であることが必要だ。
つまり、出力の割りにあまりに高価なシステムについては補助金の対象外となる(太陽光発電普及拡大セ ンターのWebサイトを参照)。
もう1つは、「手続き代行の有無」について。
導入方法によって、前述した補助金の申請や、電力会社との「売電」契約 が必要となることがある。
こうした手続きの全部(あるいは一部)を代行してもらえば、手間や時間を減らせる。
以上の点に注意して、最終的に契約する業者を選ぼう。
補助金の申請など手続きも重要
業者へ契約・発注したら、次は「着工までに行う手続き」を済ませていこう。
この段階で行うのは以下の2つになる。
いずれも、販売店/工務店に手続き代行を行ってもらっている場合、あまり難しく考えなくても大丈夫。
【5】補助金制度の調査と、申請
多くの人がご存じのように、太陽光発電の新規導入時には国(経済産業省)から補助金を交付してもらえる。
また、都道府県などの自治体が独自に設けている制度もある。
一定の条件を満たしている必要はあるが、せっかくある制度、利用しないのはもったいない。
国(経済産業省)の補助金額は、2011年度の場合「1kWあたり4.8万円」だ。
この補助金を受けるための条件は「公証最大出力が10kW未満」で、「1kW当たりの導入価格が60万円未満」ということ。
詳しい情報の提供と受付は、一般社団法人 太陽光発電協会 太陽光発電普及 拡大センター(J-PEC)が行っている。
地方自治体の補助金は、制度を実施しているところによって条件や補助金額がバラバラだ。
たとえば東京都の場合、補助金額は「1kWあたり10万円」。
申請の条件は「都内に、新たに太陽光発電シス テムを導入」となっている。
こうした情報は、都道府県のWebサイトなどから得られるようになっている。
【6】電力会社への連系申し込み
太陽電池で発電した電気の余剰分は、 電力会社に販売することもできる。節電と同時に、電気料金の節約もできるのだ。
余剰分の買い取りは電力会社独自の制度ではなく、国が「太陽光発電の余剰電力買取制度」を設けて運営している。
平成23年度の場合、買い取り価格は「1kWhあたり42円」。
この買い取り価格は全国均一で、制度適用後10年間はずっと維持される。
太陽光発電を導入するなら、ぜひ使いたい制度だ。
ただし、制度を利用するためには、電力会社への申し込み手続きが必要になる。
自分の住まいがある地域に電力を供給している電力会社に問い合わせ、新たに契約を結ばなければならない。
たとえば東京電力の場合、カスタマーセンターに連絡をして申し込むことが必要だ。
場合によっては手続きに時間がかかることもあるので、太陽光発電の導入を検討したらすぐに相談しておくのがよいだろう。
着工から発電開始まで
最後のステップは、着工→発電開始まで。
工事自体は数日〜1週間程度で終わる が、始める前と終わった後に注意すべきことがある。
【7】補助金の交付決定
国(経済産業省)からの補助金を受けるためには、申請受理(交付決定)通知の日より後に着工しなければならない。
これより前に工事を始めたことがわかると、後から補助金の交付が取り消されてしまう。
そうならないように、特に注意 したい。
通常、補助金の申請から交付の決定までには2週間(J-PECの稼働日で14日)前後の日数がかかる。
施工する工務店と、このタイムラグを見込んだスケジュール を立てておくことが大切だ。
【8】設置工事・完成検査
無事に補助金の交付決定通知が来たら 、いよいよ設置工事が始まる。
導入するシステムの構成内容によって、工事期間は異なる。
一般的には、数日から長くても1週間程度だ。
工事内容の違いにより、発注者側が準備することも変わってくる。
自宅内の家具などをあらかじめ移動しておいた方がよいこともあるし、特に何も準備せずにすむこともある。
工事寸前になって慌てないですむように、工務店からしっかり事前説明を受けておくこと。
設置工事と配線工事が終わると、完成検査、と呼ばれる最終テストが販売店/工務店によって行われる。
導入したシステムが正常に動いているか、一緒にチェックするようにしたい。
これで無事に発電開始!
と喜ぶ前に 、取り扱い方をよく聞いておきたい。
意外に知られていないのが、停電時の対応だ。
電力会社からの給電が止まったとき 、どうすればいいか。
自動的に運転モードが切り替わるのか、そうでないのか、 といった点を確認しておく。
【9】電力会社との連系契約
発電を開始したら、電力会社と連系契約(余剰分の電力を買い取ってもらう契 約)を結び「売電」ができるようにする。
(6)で紹介したように、事前に手続き方法を聞いておけば、迷わなくてすむだろう。
場合によっては、「手続きの順番待 ち」になることもある。
不明点などがあれば、早めに電力会社側に問い合わせておこう。
また、長い付き合いになる太陽光発電システムだけに、パネルメーカーから保証書を取り寄せることも忘れずに押さえておこう。
以上の【1】〜【9】で、自宅への太陽光発電システム導入は完了する。
それぞれのステップについて、思わぬトラブルに巻き込まれないための注意していきましょう!
失敗しない太陽光発電
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